ギターピックがずれる・回ってしまう時の究極の解決方法
ギターピックがくるくる回ってしまう時の解決方法
どうもこんにちは、ミュージックアカデミーRootsギター科講師の中前です。
みなさん、ギターを演奏しているときに右手に持っているピックがか指の中で「くるくるとずれてしまったり回転してしまって弾きにくくなってしまう」ということはないでしょうか?
一生懸命練習しているときに、ピックがずれてしまうからいったん演奏を止めて、ピックの角度を直してからまた練習を始める。
だから長いフレーズや曲を弾ききることが出来ない。
こんな方、実は多いんです。
ミュージックアカデミーRootsの生徒さんでもたくさんいます。
いや、「いました」という過去形にしておきましょう。
なぜなら、このピックがずれてしまう現象に対する簡単な対処方法があるので、それを知った生徒さんはしっかり対処ができるんです。
今回は多くの方が悩んでいる、「ピックくるくる問題」について対処方法をご紹介したいと思います。
1.ピックがずれる原因
2.ダメな解決策
3.解決策①ピックを変えてみる
4.解決策②弦との摩擦を減らす
5.究極の対処法
ピックがずれる原因
まずはピックがずれてしまう現象が起こる原因をみていきましょう。
これは簡単ですね。
ギターを演奏する際に、繰り返しピックが弦に何度も当たる。
そうすると弦とのていこうが生じてピックが徐々にずれていってしまいます。
これがピックがずれてしまう現象の多くの原因です。
ダメな解決策
先の理由によってピックがくるくると回ってしまう。
ではどうすればいいのでしょうか?
「そうだ!ずれてしまうのであれば、ずれないようにピックを強く握ればいいじゃないか!」
多くの初心者の方が考える対処策です。
しかし!
これは一番やってはいけない方法なんです。
今、ぐっとピックを強く握ってしまっている方は今すぐやめてください。
なぜ駄目なのでしょうか?
ギターは、右手は手首のスナップを使用してストロークします。
ちょうど手を洗った後に手を振って水を切るような手の動きです。
ですが、ピックをぐっと力を込めて握ってしまうとどうなるでしょうか?
ぜひみなさんも試してみてください。
ぐっと手を握って手首を振ってみてください。
いかがでしょうか?
肘から腕を振ることはできても、手首のスナップは使えなかったのではないでしょうか?
人間というのはグーをした状態で、手首を振ることが出来ないつくりなんですね。
なので、ピックを力強く握ってしまうと手首がふれなくなり、正しいストロークが出来なくなってしまいます。
これはとても弾きにくいフォームになってしまいますし、腕から振って弦をはじくことになるので、音がスムーズに鳴らずガチャガチャとした音になってしまいます。
ピックをぐっと力を入れて握らずに親指で蓋をするように軽く握るようにしましょう。
この記事をお読みの方の中に、ピックを強く握ってしまっている方がいらっしゃれば、今すぐやめましょう!
解決策①ピックを変えてみる
ピックを強く握ってはいけないのであればどうすればいいのか?
ここから解決策をお話ししていきます。
まず一つ目の解決策は、「ピックを変えてみる」ことです。
楽器店のピック売り場をご覧になったことはありますか?
たくさんのピックが陳列されており、そのピックも色や形が違うだけでなく、ひとつひとつ厚みや硬さ、素材などの違いがあります。
おにぎり型(トライアングル)のものもあれば涙型(ティアドロップ)のもの。
すべてプラスチックにみえる素材も、セルロイドやナイロン、ポリカーネート、ウルテムなど色々な素材で作られています。
他にも木製だったり、鼈甲、動物の骨だったり金属のピックもありますね。
個人的にはウルテムが好きでいつも使っています。
そこで、色んなピックを試してみて滑りにくく自分の手に馴染むものを探してみてください。
中には滑り止めがついているピックなんかも売られていますので、これを試してみるのもいいかもしれません。
また、滑り止めがついていなくても、自分でカッターなどでピックに傷をつけて滑りにくくする方もいます。
どれが手にフィットしやすいのかは、人それぞれですので投資だと思ってたくさんのピックを試してみることをおすすめします。
解決策②弦との摩擦を減らす
先の解決策は道具での解決方法でしたが、次は弾き方の面からみていきましょう。
ピックがずれる鯨飲として、ピックと弦との摩擦が原因であるとお話ししました。
ピックがすぐにずれてしまうという方の多くが、「ピッキングが強すぎる」ということが挙げられます。
ピックを強く弦にぶつけることになるのでピックと弦の抵抗は大きくなりますよね。
その為、ピックがずれてしまう。
もう一点は、ピックを弦に必要以上に深く突っ込んで弾いていること。
これもピックと弦の摩擦を大きくする原因となります。
では摩擦を減らすためにどうすればいいのか。
弦にピックを当てるのは先端約1mm程、むやみに力んでピッキングせずに手首のスナップで弾く。
先にお話しをお読みくださった方であれば、ピックをぐっと力を入れて握らずに親指で蓋をするように軽く握ってくださっているはずです。
そのため、弦を強く弾くとピックがはじけ飛んでしまうと思います。
弦の表面をピックで皮1枚を剥いでいくようなイメージで弾いてみてください。
ピックと弦の摩擦が減り、ピックがずれにくくなるはずです。
究極の対処法
ピックを変えてみる、ピックと弦との抵抗を減らすピッキングをする、と対処方法をお話ししてきましたが、これが究極の対象方法です。
ピックがずれたら直す
は?
ふざけてるのか、「ずれたら直す」ということをしなくても済むようにするんじゃないのか!
とお怒りの声が聞こえてきそうですがもう少しお付き合いください。
「ずれたら直す」ではなく、正しくは「ピックがずれたら、ずれが少ないうちに直す」これです。
ピックがずれて弾き続けられない、という方の多くはピックのずれが大きくなってから角度を直そうとする方がほとんどです。
演奏していて、「あ、ずれてきたな。弾きにくくなってきたな。」こう思っていても弾き続けてしまう。
で、大抵はピックの先端が横を向いてしまいピッキングが出来なくなって初めてピックのずれを直そうとします。
ずれが多きために演奏を止めて、左手を使ってよいしょっ、とピックを直さなくてはいけなくなります。
なので
ずれてきたな、と感じたらすぐにずれをなおす!
これであれば演奏を止めなくても、ピックを持つ右手の指先を微調整すればピックのずれを直せるはずです。
少しずれたと思ったら、休符や音を伸ばすところなどの隙間を見つけてずれが大きくなる前に直す。
どんなにギターのうまいプロギタリストでもピックはずれます。
ピックを1mm もずらさず演奏を続けるということはほぼ不可能と言っていいでしょう。
なので、ずれることを問題とせずにずれたら直すものだと思っておくのが良いでしょう。
いかがでしたか?
ピックがずれてしまう時の対処方法として3つご紹介しましたが、3つ目の方法ができればどんなピックであろうが問題なく演奏できるようになります。
ギターを始めたばかりの方は、演奏することだけに集中してしまっていて、ずれを直すところまで気がまわらないかもしれませんが慣れてくれば普通にできるようになるので安心してください。
どんな感じでピックを握ってるの?
どうやってずれを直しているの?
など、もっと細かいところまで知りたい方はぜひミュージックアカデミーRootsの体験レッスンに脚を運んでみてください。
実際にどうやって対処しているのかなど、実演を交えてお話が出来ればと思います。
体験レッスンのお申込は、下の「体験レッスンはこちら」のボタンよりお願いします。
それではみなさん、レッスンにてお会いしましょう!